日本政府は2024年を目処に紙幣を変更することを発表しました。肖像画として描かれる人物に変更になるようです。
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千円札:北里 柴三郎
千円札に新たに描かれる予定なのは 北里 柴三郎。日本の医学者・細菌学者です。野口 英世に続いての医学界からの選出となりました。おそらく新しくなる紙幣の中で最も有名な人物ではないでしょうか。
北里 柴三郎は1853年1月29日生まれ。現在の熊本県阿蘇郡小国町の出身で、父は村の首長を努めた人物だったようです。
現在の東京大学医学部に入学した後に、ドイツ・ベルリン大学へ留学。当時のドイツは世界の医学の最先端を走っており、細胞学の開祖として知られるコッホに師事したようです。
日本に帰国後は伝染病や細菌の研究に尽力。血清療法の確立や破傷風の抗血清開発で多大なる功績を挙げました。現代日本の医学の礎を築いた偉大な人物です。
北里柴三郎 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/北里柴三郎
五千円札:津田 梅子
五千円札の肖像として選ばれたのは 津田 梅子。樋口 一葉 に続く女性の偉人の選出となります。現在も存在する津田塾大学の前身、女子英学塾は 津田 梅子 によって創設されています。
津田 梅子 は東京都生まれ。父は幕臣で裕福な家庭に生まれました。そして6歳のときになんと、岩倉使節団と共に渡米します。当時は太平洋を横断できる飛行機などない時代。1ヶ月以上かけて、横浜 -> サンフランシスコ -> ワシントン と旅をしたようです。
アメリカでは11年を過ごしました。アメリカの女学校で様々なことを学び17歳のときに帰国します。幼い頃に渡米したため、むしろ日本語の通訳が必要なほどに英語が堪能だったようですね。
その後、津田 梅子 は日本人女性の教育と地位向上に尽力。アメリカと比較して日本人女性の社会進出の少なさに危機感を抱いたのでしょう。現代日本の女性の社会進出のベースには、津田 梅子 の奮闘があるのは間違いありません。
津田梅子 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/津田梅子
一万円札:渋沢 栄一
最後は1万円札。35年続いた 福沢 諭吉 に代わって選出されたは、渋沢 栄一。日本の資本主義の父と言われる人物です。
渋沢 栄一 は現在の埼玉県深谷市出身。一家は様々な農作物の製造販売を手がけており、恵まれた環境だったようです。幼い頃から家業の手伝いを行い、商売のイロハを吸収していたようですね。
20代後半にはパリ万国やヨーロッパ各国訪問を実施。当時世界最先端であった欧米の先進的な産業・軍備を目にし、大きな衝撃を受けたようです。帰国後は現在の財務省の前身である大蔵省に入省します。
ところが、間もなくして大蔵省を退省。その後が 渋沢 栄一 が最も才覚を発揮した期間となります。彼はなんと500以上の多種多様な企業の設立に関わりました。その中には、現在にも続く大企業が含まれています。
- 東京ガス
- 東京海上火災保険
- 東急電鉄
- 帝国ホテル
- 東京証券取引所
- キリンビール
- サッポロビール
日本の歴史上、500以上もの企業の設立に関わった人物は 渋沢 栄一 以外には存在せず、日本の資本主義の父と呼ばれる所以でもあります。日本の資本主義の象徴である東京証券取引所の設立にも関わっているわけですから、その称号にふさわしい人物なのは間違いないでしょう。
渋沢栄一 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/渋沢栄一
なお、二千円札には変更はなく、引き続き紫式部となるようです。ここ10年くらい見かけて無いような気がしますね。