Apple ID を担保とした高利貸しが中国で発生 日本でも同様の被害が発生する可能性がありそうです

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中国でApple ID を担保とした高利貸しが発生しているようです。どのような手口で、日本での発生の可能性もあるのでしょうか?


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年率2,800% という法外な利率で貸付

中国は違法な高利貸しの利率も桁違い。記事によると、年率2,800%という超法外な利率で貸付が行われているようです。単純計算で1年間で借金が28倍となります。10万円借りたら1年後には280万円の借金です。

その手順は以下の通り。iPhone ユーザーのApple ID を人質(?)に取ることで成立しているようです。

  1. 貸し手のApple ID を借り手に提供する
  2. 借り手は提供されたApple ID を自分のiPhone に紐づけし、「iPhone を探す」機能をONにする
  3. Apple ID の紐づけを確認した貸し手はApple ID のパスワードを変更し、借り手が「iPhone を探す」機能をOFFにしたり、紐づけを解除できなくする

この状態になると借り手側にできる手段はほとんどなし。「iPhone を探す」機能をONにしてる状態では自分の位置情報は丸わかりですし、電源をOFF にしたとしてもそれまでの居場所は貸し手に筒抜けとなってしまっています。(自宅を割り出されたらより厳しい)

さらに貸し手はiPhone を遠隔操作でロックすることが可能。資金の回収が滞ったとしても、iPhone を回収すれば十分利益となる算段でしょう。そのため、僕は貸付金はiPhone の中古価格以下ではないかと予想しています。

中国でApple IDを利用した年利率2800%の高利貸しが横行、当局が注意呼びかけ – iPhone Mania

https://iphone-mania.jp/news-244059/

 

日本で同様の被害が発生する可能性も十分あり

現在は中国で発生しているこの被害ですが、日本でも同様の被害が発生する可能性は大いにあると僕は考えています。手口としては世界中どこで発生してもおかしくない手口なのですが、日本には特殊な事情があるためです。

それは、3大キャリアと契約している方であれば、比較的安価に最新の高価なiPhone を入手することができるため。iPhone は今や10万円オーバーの高級スマートフォンなのですが、3大キャリアの割引制度を利用すれば、数万円の頭金で手に入れることが可能です。

それはつまり、他の国と比較して経済的に厳しい方でもiPhone を手にできるということ。それ自体は素晴らしいことなのですが、そういった方々に漬け込み、高利貸付を行おうとする輩は必ず存在するでしょう。

さらに、iPhone は中高生といった若年層に特に人気。他社のApple ID を自分のiPhone に登録するリスクを理解することは難しいと思われ、額は少ないながらも脅し取られる事件が発生するかもしれません。

Apple ID – Apple サポート 公式サイト

https://support.apple.com/ja-jp/apple-id

 

Apple ID はユーザーを識別する非常に重要なもの。大切なiPhone を人質に取られてしまわないよう、十分に注意しましょう。