かつてランチアが製造販売した伝説的な名車ストラトスが復刻する模様。購入希望の方は今すぐ資金を調達しましょう。
サンスター 1/18 ランチア ストラトス HF 1976 サファリ ラリー #1 B.ワルデガルド/H.Thorszelius
ランチア・ストラトスは伝説的な名車
ランチア・ストラトスは、世界ラリー選手権(WRC)で活躍した伝説的な名車。特徴的な外見や製造数が少ないことから異色性, 希少性が高く、コレクターであればガレージに入れておきたいクルマの筆頭となっています。(僕も行動を走行している様子を見たことはない)
ストラトスが希少である理由は。乗用車として幅広く販売することを目的にしていなかったため。ランチアがストラトスを設計した理由はWRCを制するためであり、性能第一で利便性や快適性は2の次でした。
とはいえWRCに出場するためには、公道走行可能かつ一定数の販売が必要。そのため、ランチアは(やむなく)ストラトスを一般に販売し、しかしおそらく売れば売るほど赤字だったために製造台数を極端に絞ったのでしょう。結果、今日では公道走行可能な超希少車として価値を高めています。
ニュー・ストラトスのベースはフェラーリ・430スクーデリア
そんなストラトスを復活させようとしているのが、マニファットゥーラ・アウトモービリ・トリノ。ランチアが公式に製造するのではなく、他のメーカーが製造する点がポイントです。
さらにこのメーカーは0からストラトスを製造するのではなく、フェラーリ・430スクーデリアをベースに「改造」を行うことでストラトスとする模様。エンジンやシャーシを作れる自動車メーカーは世界でも限られているため、これは仕方がないことでしょう。(自動車メーカーが乱立している日本は技術的にはめちゃくちゃすごい)
そして極めつけはベースとなるフェラーリ・430スクーデリアを顧客自ら調達する必要があること。貴重なスクーデリアを用意するのにも費用がかかる上に改造費用も必要。トータルで1億円の出費は覚悟する必要があるでしょう。
ランチアの名称は使えない?
名車ストラトスを生み出したランチアは、現在イタリアのFCA(フィアット・クライスラーオートモービルズ)傘下の1ブランドとして存在。自動車メーカーというよりも名称が残っているという状況です。現在イタリア国内でイプシロンという車種を販売するのみのようですね。
その影響かは定かではありませんが、ニューストラトスには「ランチア」という名称は使用できない模様。その一方で車種名である「ストラトス」という名称は利用できるあたり、権利関係が相当にごちゃごちゃしていることが伺えます。

ルノーがアルピーヌA110を復活させたり、トヨタがスープラを復活させたりと、最近は以前の名車を復活させることが若干ブームになっています。次はフェラーリあたりがディーノ246を復活させるかもしれませんね。