スマートフォン業界でトレンドになりつつある折りたたみ式。シャープもどうやらその波に乗ろうとしているようです。試作機の仕様を確認してみましょう。

シャープ SIMフリースマートフォン AQUOS sense lite SH-M05(ブラック) SH-M05-B
折りたたみ式はスマートフォン業界のトレンドとなりつつある
2019年に入ってから、スマートフォン業界では折りたたみ式の発表がトレンドとなりつつあります。2月には世界初の折りたたみ式スマートフォンとしてSamsung が Galaxy Fold を発表。翌月の3月にはHuawei がMate X を発表しています。
どちらの製品も20万円を超える超高額機種となる予定で、あくまでジッケンテキな製品であることは間違いありません。ただ、すでに業界最先端の技術レベルはここまできていることが明らかになり、今後も各社がこぞって折りたたみ式スマートフォンを発表することは間違いないでしょう。
その流れに乗ってか、シャープが折りたたみ式スマートフォンの試作機を発表。現時点では製品化の時期は明確にされていませんが、近い将来のシャープ製スマートフォンに搭載されることとなりそうです。
Samsung に続いてHuawei も折りたたみ式スマートフォン「Mate X」を発表 こちらの方が完成度が高いかもしれません
ディスプレイは30万回の折りたたみが可能
折りたたみ式スマートフォンで最も重要な技術となるのが、折りたたむことが可能なディスプレイ。折りたたんだ状態でも開いた状態でも、適切に画面を表示できなければいけません。
YouTube の動画をチェックすると、そのあたりは問題ない様子。ディスプレイの開閉動作中でも動画がスムーズに流れていることが確認できます。ディスプレイとしての性能は問題ないようですね。
もう一つ気になるのが、何回まで折りたたみが可能かということ。シャープの発表では、30万回までの折り曲げ試験をクリアしているようです。1日100回開閉しても8年間は持つ計算。一般的な利用方法では問題なさそうですね。
YouTube
ソフトウェアの開発はされていない?
動画をチェックしていて気になったのが、ディスプレイに表示されているのが単なる動画であること。Galaxy Fold や Mate X は指でタッチして操作することが可能だったのですが、シャープの試作機では現状そのようにはなっていないようです。
指でタッチして操作可能とするためには、基本プログラムであるOS が必要です。Apple 以外のスマートフォンはほとんどAndroid というOS を使用しています。
各スマートフォンメーカーは自社のスマートフォンに合わせてAndroid をカスタマイズして搭載しているのですが、折りたたみ式スマートフォンとなるとこれが大変。開いた状態だけでなく閉じた状態での動作を規定しなくてはいけませんし、ディスプレイを表にした状態で折りたたんだときに表裏で別の動作をさせようとすると更に複雑です。
今回の試作機にOSが搭載されていないことを考えると、折りたたみ式スマートフォン向けのOS の整備が進んでいない様子が伺えます。当然市販するためにはOS が必要なので、販売開始までにはまだまだ時間がかかりそうですね。
シャープ、フォルダブルディスプレイを開発 – ケータイ Watch
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1179209.html

折りたたみ式スマートフォンはこれからの主流となるのでしょうか?僕はApple の出方次第だと考えていて、Apple が折りたたみ式を採用すれば一気に普及すると予想しています。