名鉄名古屋駅が「迷駅」返上へ 4線化へ向けての工事が開始されるようです

鉄道

「迷駅」として名高い名鉄名古屋駅が改良工事を実施するようです。2027年のリニア開業に向けて、名古屋のターミナルが大きく変わろうとしています。


名古屋鉄道本線「名鉄名古屋」キーホルダー 電車グッズ

 

名鉄名古屋駅は1日800本以上の列車を捌くターミナル駅

名鉄名古屋駅はその名の通り、名古屋鉄道の名古屋駅。日本三大都市に数えられることが多い名古屋の中心であり、東海道新幹線の最優等列車であるのぞみも全列車が停車する名古屋駅。名鉄名古屋駅の乗降者数も非常に多く、毎日およそ30万人が利用しているようです。

列車の本数もかなりの数。ラッシュ時には上下線合わせて1時間で56本もの列車が発着します。これは東京の主要なターミナル駅である新宿駅や渋谷駅に匹敵する数で、これ以上の増発は困難なほど列車が走っています。1日では800本以上の列車が発着しています。

名鉄名古屋駅 – Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/名鉄名古屋駅

 

たった2本の線路で列車を捌いている

名鉄名古屋駅が「迷駅」と呼ばれる理由は、ホームの少なさに起因します。ラッシュ時に1時間で56本もの列車を捌いているにもかかわらず、なんと線路は2本しかありません。1つのホームに1時間に28本もの列車が到着する様は圧巻でしょう。

そしてさらにカオスに拍車をかけているのが、行先が非常にバリエーション豊かであること。岐阜や犬山、津島、中部国際空港、豊橋など、様々な方向へ向かう列車が次々と到着します。あまりにもバリエーション豊かなため、自動放送が導入できないとも言われていますね。

様々な方向へ向かう乗客を捌くために対策として行っているのが、乗車位置の分離。ホームが各方向1本ずつしかないため乗車位置で行き先を分けるしか方法がなく、行き先が異なる列車は微妙に位置をずらしながら停車します。このあたりは実際に動画を見ていただいた方が良さそうです。

 

「迷駅」返上へ向けて工事開始

名鉄は何もこの状況を良しとしているわけではありません。これだけのターミナル駅であれば線路の本数は最低でも4本はほしいはず。ですが、名鉄名古屋駅は地下にある上上下左右にすでに建造物が存在し、拡張することが非常に困難でした。

ところが、ここにきて好機が到来。名鉄が2027年のリニア開業に向けて名古屋駅前を再開発し、長さ400mにも渡る駅ビルを建築することになりました。上モノをリニューアルするタイミングで地下空間の再構築も行ってしまおうという考えなのですね。

現在の名鉄名古屋から位置をシフトすることで空間を確保、線路は4本を確保できることとなりそうです。前後の線路容量の関係から大幅な増発は難しそうですが、行き先や乗り場がわかりにくい問題は改善されそうですね。

 

カオスな状態の名鉄名古屋駅は見納めとなりそうです。興味のある方は今のうちにチェックしておきましょう。