Apple Watch で心電図の計測が可能な地域が追加されました。いずれは日本でも利用可能となるのでしょうか?

Apple Watch Series 4(GPSモデル)- 40mmスペースグレイアルミニウムケースとブラックスポーツバンド
Apple Watch Series 4 には心電図計測機能が搭載されている
2018年9月に登場したApple Watch Series 4。画面の大型化やバッテリーの持ちの改善などのトピックスがありましたが、注目を集めたのが心電図の計測機能でした。
Series 3 までのApple Watch には 心拍数の計測機能は搭載されていたのですが、心電図計測機能はなし。Series 4 からは心電図計測と兼用の端子に変更され、Apple Watch の裏面を見れば世代の違いが分かるようになりました。
ところが、心電図機能はApple Watch Series 4 発売時点では利用できず、2018年内にアメリカでのみ利用可能となっただけでした。ハードウェアが共通であるにもかかわらず、ソフトウェア的にリージョンロックがかかっている状態なのですね。
Apple Watch Series 4 – Health & ECG – Apple
https://www.apple.com/apple-watch-series-4/health/

2019年3月 複数の国と地域で利用が可能となる
そんな状況に変化が生じたのが2019年3月。Watch OS 5.2 がリリースされ、下記の国々で心電図計測機能が利用可能となったことが報告されています。
- オーストリア
- ベルギー
- デンマーク
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ギリシャ
- アイルランド
- イタリア
- ルクセンブルグ
- オランダ
- ノルウェー
- ポルトガル
- ルーマニア
- スペイン
- スウェーデン
- イギリス
- スイス
- 香港
リストを確認する限り、ヨーロッパの国々+香港となっているようです。ヨーロッパの国々はユーロに所属している場合一括で認証が取得できたのかもしれません。香港もイギリスの影響を強く受けているので、その関係もあるかもしれませんね。
残念ながらリストの中に日本の名はなし。今回のアップデートでの心電図機能の開放は見送りとなったようです。
ECG app and irregular rhythm notification on Apple Watch available today across Europe and Hong Kong

日本での利用可能はいつになる?
Apple Watch Series 4 を所有する者として、気になるのはいつ日本で利用可能になるかということ。この心電図計測というのは厄介で、医療機器として取り扱われるため、各国の承認が必要なようなのです。
日本での認証取得状況については残念ながら不明。Apple が日本での認証取得に向けて動いているかどうかも定かではない状態です。Apple にとって日本は重要なマーケットだとは思いますが、Apple Watch はiPhone ユーザーのほんの一部しか所有していない状況。優先度が低くなってもおかしくないでしょう。
とはいえ今回のアップデートでヨーロッパの国々や香港で利用可能となったことは日本にとっても朗報。Apple がアメリカ以外でも心電図計測機能を開放していこうとする姿勢が明らかになりました。具体的な報道がないだけで、水面下での交渉は進められているのかもしれませんね。
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日本国内での心電図計測機能の開放は、僕は2019年中に行われると予想しています。9月のApple Watch Series 5 発表と同時期が有力ではないでしょうか?