第2世代AirPods を早くもiFixit が分解 中身はどうなっているのでしょうか?

エンジニアリング

様々な製品を分解し、修理のしやすさを判定してくれるiFixit。先日発売されたばかりの第2世代AirPods も分解してくれたようです。


Apple AirPods with Wireless Charging Case (最新モデル)

 

iFixit は様々な製品を分解

iFixit については四の五の語るよりも実際にサイトを見ていただいた方が早いでしょう。「分解」ページには最新の製品の分解画像がずらりと並んでいます。

彼らは発売されたばかりの新製品を、世界中の誰より早く分解することを目標としている集団。その技術力は確かで、分解された製品の殆どはパーツが破壊されることなく、きれいにディスプレイされている。(彼らは簡単にやってのけているようだが、これは実は非常に難しい)

さらにこのサイトの素晴らしい点は日本語に対応していること。若干翻訳が怪しい部分もありますが、問題なく読み進められることがほとんどです。僕は一技術者として各製品の技術力の高さを実感し、かつ彼らの分解技術を学ぶためによく覗いています。

ガジェットの分解 – iFixit

https://jp.ifixit.com/Teardown

 

第2世代AirPods の分解にチャレンジ

iFixit が今回挑戦したのが、先日発売されたばかりの第2世代AirPods の分解。AirPods 本体としては「Hey Siri」に対応し、チャージャー側としてはワイヤレス充電対応モデルが登場したことがトピックスです。

早速分解を行ったページを覗いてみると、いきなりX線でのスキャン結果と思われる画像が登場。この時点で個人レベルでは取得不可能な画像なので、画像を提供してくれるiFixit には感謝するしかありません。

スキャン画像を見てみると、小さなAirPods の中にはかなりの部品が所狭しと詰まっている様子。特に耳にかけるスピーカーの中央部分は、X線画像が特に黒く写っています。ここには一体何が配置されているのでしょうか?

AirPods 2の分解 – iFixit

https://jp.ifixit.com/Guide/AirPods+2の分解/121471

 

第2世代AirPods の修理はほとんど不可能

AirPods を分解するために彼らが簡単なスライスの後に行ったのは「イソプロピルアルコール風呂」僕は決して入りたくはありませんが、AirPods の接着剤を軟化させるためには不可欠なプロセスのようです。この時点でAirPods の故障は確実でしょうね。

風呂に入ったあとはAirPods もリラックス。かなり分解がしやすい状態となりました。ここからは超音波メスを利用しての手術開始。次々と分解していきます。耳の部分に詰まっていたのはスピーカーと基板のようですね。耳からたれている部分はほとんどバッテリーだったようです。

ケースは少々手荒な方法で分解。万力で圧を加えて隙間を作り出し、そこにブレードを差し込んでテコの原理で取り外します。ケースのほとんどはバッテリー・・・と思いきや、意外と基板が詰まっていました。Bluetooth のペアリングやワイヤレス充電で利用するためのものなのでしょうか?

ようやく分解は完了。iFixit をもってしても、これを動く状態で復元することは不可能なようです。そのため、修理難易度スコアは「0」。壊れた場合はおとなしく新しいモノを買うようにということなのでしょう。

YouTube

 

素晴らしい分解テクニックを披露してくれるiFixit。興味を持った方は自身での分解にもチャレンジできます。iFixit のサイトから専用工具を購入し、今すぐ挑戦しましょう。