かねてから情報が伝えられていた、アストンマーティンのハイパーカー「ヴァルキリー」。ついにその最終スペックが確定したようです。
アストンマーチン DB11 ミニカー 1/18 FRONTI-ART ASTON MARTIN DB11 COUPE 2017 WITH SHOWCASE BLUE MET SA005-44
エンジンは自然吸気V12気筒で驚愕の1014馬力を発生
まずはエンジンの仕様からチェック。「ヴァルキリー」に搭載されるのは、ターボで過給されていない自然吸気(NA)のV12気筒6.5Lエンジン。現代では極めて希少なこの仕様の時点で相当価値があります。
さらに驚愕なのはスペック。出力、トルク、許容回転数は以下のようになっています。
- 出力:1,014PS @ 10,500rpm
- トルク:740Nm @ 7000rpm
- 許容回転数:11,000rpm
1万1000回転まで回るエンジン。1000馬力以上の出力。これはもはやレーシングエンジンと同等でしょう。これを公道を走るクルマに搭載するのですから驚きです。レーシングエンジンは最悪1レース持てばいいのですが、公道を走るクルマではそう簡単にエンジンが壊れてはいけません。
エンジンの製作を行なったのは「コスワース」というエンジンメーカー。恥ずかしながら僕はこのメーカーを存じ上げなかったのですが、このスペックを見る限り素晴らしい技術力を持っているようですね。
ハイブリッドパワーで+172馬力
「ヴァルキリー」に搭載されるのはエンジンだけではありません。最新のハイブリッドシステムを搭載し、さらに戦闘力を強化しています。
エンジンをアシストするモーターのスペックは以下の通り
- 出力:172馬力
- トルク:160Nm
モーターは回転数が低いほどトルクが大きくなるという特性を持っています。(回転数が0のときに最大トルクを発生)
この特性は低回転領域のトルクが低くなりがちな、自然吸気エンジンをアシストするには持ってこいと言ったところ。アストンマーティンはターボエンジンよりも、良い特性を得られると考えているのでしょう。
How much is this hyper car ?
さて、これだけのスペックを誇る「ヴァルキリー」販売価格はどれくらいになるのでしょうか?
公式には発表されていませんが、およそ250万ポンド、日本円にするとおよそ3億円オーバーと予想されています。
「ヴァルキリー」は150台限定ですが昨今のハイパーカーの例に漏れずすでに完売。公道走行不可なレース専用モデルも25台製造されるようですが、こちらも残念ながらすでに完売となっています。
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お金はあるが購入が間に合わなかった・・・という方は「ヴァルキリー」が中古車市場に流れてくるのを待ちましょう。ハイパーカーは転売禁止の条項が付けられることが多いですが、どこかしらから出てくることがほとんどです。(ただしプライスは5億円になっているかも)