フェラーリが新型車「F8 トリビュート」を発表 「488 GTB」の特徴を色濃く残したモデルとなっています

クルマ

フェラーリがV8ミッドシップモデルの新型車を発表しました。その名は「F8 トリビュート」。先代の「488 GTB」の特徴を色濃く残しているようです。


Bburago Signature 1/18 フェラーリ 488GTB

 

V8ミッドシップモデルはフェラーリの伝統

リアミッドシップにV8エンジンを搭載するスーパーカー。これは長らく続くフェラーリの伝統的な様式。「308 GTB」が1975年に登場してから絶えることなく製造が続けられています。

モデルチェンジとともにエンジン出力も向上。以下のような変遷を経て、「488 GTB」では670馬力にまで達していました。

モデル 登場年 馬力[PS]
308 GTB 1975 255
348 TB 1989 300
F355 GTB 1994 380
360 Modena 1999 400
F430 2004 490
458 Italia 2010 570
488 GTB 2015 670

そして先日発表された「F8 トリビュート」ではついに720馬力に到達。ライバルでマクラーレン720Sに並ぶことになりました。

List of Ferrari road cars – Wikipedia

https://en.m.wikipedia.org/wiki/List_of_Ferrari_road_cars

フロントは最新の「ポルトフィーノ」に似ている

まずはフロントのエクステリアからチェック。フロントライトモジュールが「488 GTB」から変更になり、昨年発表された「ポルトフィーノ」と同様になりました。

フェラーリは大量生産を行うメーカーではないため、ライト類など開発に時間とコストがかかるモジュールを共通化する傾向があります。

今回も例に漏れず他のモデルと同様になったことで、パッと見たときの印象はかなり近くなっているようですね。

 

リアの特徴は「F40」譲りのルーバー

リアに注目してまず目につくのはリアウインドウのルーバー。これはフェラーリの伝説的名車「F40」をオマージュしたものとされています。

「F40」はフェラーリの40周年を記念して発売された限定モデル。スパルタンな装備が特徴で、リアウインドウは軽量化のためにプラスチック(!)で作られていました。が、さすがに「F8 トリビュート」ではガラス製になるでしょう。

「雨が入ってきてエンジンがダメージを受けるんじゃないの?」と思ってしまいますが、おそらく大丈夫。ランボルギーニの最高峰アヴェンタドールもリアウインドウにルーバーがありますが、動画を見る限り少々の雨なら大丈夫なようです。

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内装は最新式にアップデート

内装もフェラーリ最新式にアプデート。基本的には「488 GTB」からキープコンセプトですが、細かな部分が更新されています。

パッと気がつくのはステアリング。よりDシェイプに近くなりスポーティな印象に仕上がっています。フェラーリ伝統のエンジンスタートとボタンやウインカー用のスイッチもしっかり配置されていますね。

僕の注目はエアコンの吹出口。これまでの一般的な乗用車と変わらなうなスリッドタイプから、レーシングGTカーのようなダクトタイプへ変更になっています。ちょっとした違いですが、フェラーリのような非日常的なクルマではこういった些細な部分も重要なのでしょう。

 

マクラーレン720Sとの加速勝負に期待

フェラーリが満を持して送り出した「F8 トリビュート」ですが、やはりフェラーリとして気になるのは運動性能。特にスペック的に同等な、マクラーレン720Sとの比較が面白そうです。

モデル F8 トリビュート 720S
メーカー フェラーリ マクラーレン
駆動方式 MR MR
馬力 720PS 720PS
トルク 770Nm 600Nm
トランスミッション 7速DCT 7速DCT
最高速度 340km/h 341km/h
100km/h加速 2.9秒 2.9秒

マクラーレン720Sはこのスペックで、よりハイパワーな4WD車との加速勝負にも勝利しているドラッグレースのキング。同様のスペックを誇る「F8トリビュート」がどんな勝負をしてくれるのか楽しみです。

加速最速のマクラーレン720S 最強の市販車ブガッティシロンと対決です

やはりいつかは購入してみたいフェラーリ。ポルシェを手に入れたら次に狙ってみようと思います。(ポルシェが買えるとは言っていない)