ガソリンスタンドでレギュラーやハイオクと比較すると安価な軽油。これらは何が違い、なぜ軽油だけ安価なのでしょうか?
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軽油とレギュラー, ハイオクは同じ「原油」から精製される
軽油とガソリンの違いは簡単にいえば「沸点」。共に同じ「原油」から精製されるのですが、液体から気体に変わる温度が異なります。
- レギュラー, ハイオク:30℃ 〜 230℃
- 軽油:140℃ 〜 380℃
軽油と比較するとレギュラー, ハイオクの沸点は低く、蒸発しやすいという特徴を持っているのですね。
沸点が異なるということで軽油はレギュラー, ハイオクとは全くの別物。エンジンの構造や点火方法も全く異なるので、絶対に給油のときに間違ってはいけません。(水とアルコールくらい違うと思ってもらってもいい)
とくに最近は自分で給油を行うセルフ式のスタンドが普及し、軽自動車に誤って軽油を給油するといった事故が絶えないので、注意が必要です。
「ガソリン&オイルの基礎知識」 種類その2 – CarSensor.net
https://www.carsensor.net/E_oil/page03.html
軽油とレギュラー, ハイオクの原材料費はほとんど変わらない
「レギュラー, ハイオクと比べて軽油が安価なのは、軽油のほうが原材料費が安いからではないの?」と考えるのは普通のことでしょう。ですが残念ながら、これは正解ではありません。
先程申し上げたように、軽油もレギュラー, ハイオクは同じ「原油」から精製されるのですが、それらは同一の工程で生成されます。原油から軽油を精製しようと思えば、レギュラー, ハイオクも自動的に精製されてしまうという関係なのですね。
そのため、軽油もレギュラー, ハイオクも原材料費はほとんど同じ。ガソリンスタンドで目にするほどの価格の差にはならないのです。
石油の精製 – 石油情報センター
https://oil-info.ieej.or.jp/whats_sekiyu/1-11.html
軽油は安価な理由は税金
では、軽油が安価になる理由は何かというと、それは税金。軽油とレギュラー, ハイオクにかけられる税金が異なるため、ガソリンスタンドでの販売価格が変わってきているのですね。
- レギュラー, ハイオク:53.8円/L
- 軽油:32.1円/L
およそ20円/L の税金の差が、ガソリンスタンドで表示されている価格に直結していると考えて良さそうです。
軽油の税金がレギュラー, ハイオクに比べて低いのはどうやら日本特有の状況のようで、諸外国ではむしろ軽油のほうが高価な場合が多いようですね。
ガソリンと軽油、価格差が何10円もあるのはなぜ? – 行列のできるトラック …
http://torack7.blog.fc2.com/blog-entry-344.html
最近はクリーンディーゼル車が多く販売されるようになり、軽油の経済性が見直されている状況。僕も以前はクリーンディーゼル車に乗っていましたが、トルクも太くパワフルで最高でした。