通勤時間は誰にとっても辛く厳しいもの。東急が導入したハイグレード通勤バスであれば、その状況も改善されるかもしれません。
[限定]ザ・バスコレクション 東急バスオリジナルセット(東急・観光バス60周年記念) 【東急3】
たまプラーザ駅 – 渋谷駅 間を運行
東急電鉄が運行するのは たまプラーザ – 渋谷 間を結ぶ朝の通勤バス。7時に出発し、8時過ぎに渋谷に到着するスケジュールです。
このバスの売りはなんといっても快適性。座席は1つのバスに24席しか存在せず一人ひとりのスペースが広い上、フットレストも備えられています。
座席以外にもサービスは充実。トイレやコンセントに加えてWiFiも完備されている至れり尽せりの環境で、通勤電車のスマートフォンを見ることすらできない状況と比べると雲泥の差となっています。

所要時間は電車の2倍以上
もちろんバスにも弱点が存在します。それは所要時間と定時運行性。当該の区間には東急田園都市線が走っているのですが、そちらを利用した場合の時間は30分程度。バスの方が2倍以上時間がかかってしまう上、渋滞によって正確な到着時間が読めない問題が発生します。
こういった弱点があるにもかかわらず利用者の感想は上々な様子。朝の時間をストレスなく過ごせる魅了は相当大きいのでしょう。(僕も以前はあえて各駅停車を利用して着席通勤していたが、立って通勤するよりも圧倒的に楽だった)

これからのスタンダードになるか
このようなサービスはこれから拡大していくのでしょうか?僕の予想はNo。その理由はバスの輸送力が電車に対して低すぎるため。電車は10両編成でおよそ2,000人以上を運ぶことができるのに対し、このバスはその100分の1。電車の混雑率緩和につなげることはできません。
そうなると各鉄道会社はバスへの投資効果は薄いと考えるでしょう。それよりも電車の両数を増やしたり、電車の増発のための投資を行うでしょうね。今回の東急の例はかなり実験的な要素を含む赤字覚悟のものなので、他の鉄道会社がすぐに追従することはないでしょう。
通勤時間を快適にする試みは通勤する側にとってはありがたいこと。有料の着席専用列車の増発など、鉄道会社にはぜひ色々試してほしいですね。