AppleはMac向けCPUの内製化を進めるのか? Intel製CPUからの切り替えを考えてみました

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Appleが製造販売するデスクトップ,ノートPCブランドであるMac。現在はIntel製CPUを採用していますが、Apple内製CPUへの切り替えの可能性はあるのでしょうか?

スマートフォン向けCPUで成功を納めるApple

現在のAppleの稼ぎ頭はなんといってもiPhone。その頭脳となるCPUにはAppleが自ら設計したチップが搭載されています。
現在のiPhoneに搭載されているCPUの性能は驚異的。特に2018年に販売開始されたiPhoneXSやiPhoneXRに搭載されるA12 BionicというCPUの性能はハイエンドノートPCに匹敵するとも言われるレベルです。しかもそのCPUがバッテリー駆動で12時間以上動くというのだから衝撃的。数年前には考えられなかった性能と低消費電力を実現しているのですね。

MacにはIntel製CPUを搭載

現在のMacにはIntel社製のCPUが搭載されています。Intelといえば言わずと知れたPC向けCPUの巨人で向かうところ敵なし・・・数年前まではそういった状態だったのですが、最近は順風満帆と言い切ることはできない状況。スマートフォン向けの低消費電力CPUの開発に成功したとは言えず、PC向けCPUでもAMD社の巻き返しにあっている状況です。
それに対して自社開発スマートフォン向けのCPUが優秀なのであれば、それをノートPCにも搭載できないかと考えるのは自然なこと。CPUの変更にはOSやソフトウェア周りの大幅な変更が必要にはなるのですが、そのコストに対してリターンが大きいと判断すればAppleは決断するかもしれません。

過去にもCPUを切り替えたことがある

実はAppleにはCPUを切り替えた実績があります。 Appleは1994年から2005年まで12年間にわたってIBM社製のPowerPCというCPUを採用していたのですが、Intel製のCPUに全切り替え。ちょうどCPUはマルチコア化が進んでいた時期で、IBM製CPUは性能向上に苦しみ、Intel製のCPUの性能向上が著しい時代でした。
そして現代はCPUの性能向上と低消費電力化が同時に進み、Intelが苦しみAppleが躍進している時代。歴史が繰り返しがちであることを考えれば、IntelからApple内製への切り替えもあながちありえない話ではないかもしれませんね。

IBMからIntelへ切り替えた2005年というとiPhoneの影も形もない時代。まさかスマートフォンが時代の主流となり、ノートPCと性能で肩を並べ、そのCPUをAppleが内製しているとは誰もが予想しなかったでしょう。(スティーブ・ジョブズは予想していたかもしれない)