BMWがエントリーモデルである1シリーズの開発を進行中。どうやら新型はFRではなくFFとなるようです。
BMWはFRにこだわってきたメーカー
BMWはドイツに本社を置くメルセデスベンツと肩を並べるメーカー。セダンからコンパクトカー,SUV,スポーツカーなど多種多様な車種を製造しています。
BMWがこだわってきたのは駆動方式をFRとすること。FRとフロントにエンジンを置きリアのタイヤを駆動させる方式なのですが、現代では非効率的な部分も多く、コンパクトクラスのクルマのほとんどはフロントにエンジンを置きフロントのタイヤを駆動させるFF方式になっています。
そんな中BMWはコンパクトクラスである1シリーズでもFRにこだわって製造していたのですが、開発中の新型ではついにFF方式へと舵を切るようです。

現代では駆動方式はほとんど気にならない
FF,FRという駆動方式はクルマ好きの間では結構重要なファクターで、クルマの話になると話題になることが多いです。
FFとFRの違いについてざっくり言ってしまえば、
- FFは駆動に必要な部品が少なく、コスト低減や車内空間の増加につながる
- FRは最適な重量配分としやすく、クルマの運動性能向上につながる
ただここ10年くらいはFFのクルマの運動性能が大幅に向上し、ほとんど違いが分からなくなっているのも事実です。僕レベルでは目を瞑ってクルマに乗ったら、どちらの駆動方式かは見当がつかないです。(目を開ければ車種や車内構造で分かるは分かる)

特徴がなくなるのは残念だ
FFとFRの違いがほとんど分からなくなってきているとはいえ、BMWが一つのこだわりを捨ててしまうのはやはり残念。BMW1シリーズといえば同等のクラスの中では唯一のFR駆動方式を採用していただけに、特別な特徴を失って製品の競争力が削がれてしまわないか心配でもありますね。
とはいえほとんどのクルマを必要とする方々は駆動方式は気にしないのも事実で、BMWのこの判断は合理的なのかもしれません。実際現在のクルマの売れ行きは、クルマの性能そのものよりもブランド力やデザインが握っている言われているようです。

時代は電気自動車へと向かう時代。電気自動車の場合はそもそもエンジンを搭載しないため、FF,FRという概念は過去のものになる日も近いでしょう。