スーパーカーは燃えやすい? 原因を考えてみました

クルマ

時々目にする道路上でスーパーカーが炎上するニュース。一般車に比べて絶対数が少ないはずのスーパーカーの方がよく炎上するのは何故なのでしょうか?

停車時, 渋滞時の空ぶかしによる炎上

スーパーカーがスーパーカーである所以は走行性能が優れていること。そのために排気量の大きなエンジンを搭載することが多くなります。
フェラーリやランボルギーニのフラッグシップモデルに搭載されるエンジンはV12気筒で6,000cc以上の排気量を誇りますし、ブガッティのヴェイロンやシロンに搭載されるエンジンはW16気筒で8,000cc以上にもなります。(一般的なクルマは1,500cc程度)
排気量と共に増えるのが排熱。この熱を冷やすためにはラジエータと呼ばれる部品に風を当てるしかないのですが、クルマが動いていない状態では風はあたりません。そのため、停車時や渋滞時には冷やす力がほとんどなくなってしまい、その状態で空ぶかしをすると排熱がさらに増えて発火に至ってしまうのですね。
路上駐車中や高速道路の渋滞時の炎上のニュースが多いのはそのためと思われます。

アフターファイアが外装に燃え広がることによる炎上

次に考えられるのはアフターファイア。これはエンジン内で爆発が正常に完了せずに、排気管(マフラー)内で爆発してしまう現象です。
本来は起こってはいけないことなのですが、排気量の大きなスーパーカーでは発生しやすく、またマフラーから火の出る様子はなかなかカッコいいため、オーナーがパフォーマンスとして行うことがあります。
単に火が出るだけならそこまで問題はないのですが、問題はその火が外装に燃え広がってしまった場合。最近のスーパーカーは外装にカーボンを採用しているため燃え広がりやすく、あっという間にクルマを炎が包んでしまいます。

スーパーカーの炎上の方がニュースになりやすい

最後は報道する側の問題。同じクルマの炎上であっても、一般的なクルマが炎上するよりもスーパーカーが炎上したというニュースの方が目を引きやすいのは明らかでしょう。
特にフェラーリやランボルギーニ,ポルシェといった有名なクルマたちは格好の餌食。都内で炎上しようものなら確実にニュースになります。それに続くのはマクラーレンやアストンマーティンあたりでしょうか?(この2つはあまり炎上したというニュースを聞かない)
そしてパガーニやケーニグセグといったクルマ好きしか知らないようなスーパーカーは全く報道されないのかもしれません。

幸いなことに僕は自身のクルマが炎上したり、炎上の現場に遭遇したことはありませんが、そのような状況になったら一刻も早く逃げましょう。クルマはまた購入すればいいですが、命は買えませんからね。