ポルシェが718シリーズの「T」モデルを発表 軽量化に特化したスパルタンなモデルです

クルマ

ポルシェが718ケイマン,ボクスターの「T」モデルを発表。軽量化に徹底的にこだわったモデルとなっているようです。

718シリーズって?

718はポルシェが製造販売するツーシータのスポーツモデル。クーペモデルは「ケイマン」オープンモデルは「ボクスター」として販売されています。
ケイマン,ボクスター自体の歴史は結構長く、販売開始はケイマンが2005年~ ボクスターが1996年~ 。当初は911の廉価版という側面が強く「プアマンズポルシェ」とも言われましたが、年々価格は上昇し現在では1,000万円近くになっています。
ただそれとともに性能やデザイン性が向上。ポルシェにあまり詳しくない方が見ると、911よりも高価なクルマに見えるという逆転現象も発生しているようですね。
ケイマン,ボクスターは多くの共通点を持ち誰が見ても分かる兄弟車なのですが、長らく別車種として販売されてきました。それが2016年からは718シリーズとして統合され現在に至ります。

「T」は軽量モデルの証

ポルシェにおける「T」は「Tour」という意味を持ち軽量モデルであることを表しています。その歴史は1968年発売の911カレラTにまで遡る伝統的モデルです。
ここ数年は「T」モデルは発表されていなかったような気がするのですが、2017年にポルシェは911カレラTを発表。718の「T」モデルはそれに続いての発表となりました。
「T」だけあってかなりの軽量化が行われているようで、内装の画像を見るとPCM(ポルシェのナビゲーションシステム)がそっくり取り外されています。オプションで無料にて再取り付けが可能なようですが、このクルマの特徴を象徴する画像ですね。

エンジン出力は標準モデルと同様?

注目のエンジンの出力は300馬力。一般的なクルマからすると十分なハイパワーですが、僕としてはこんなものかという印象。
というのも718シリーズは標準モデルでも300馬力、Sシリーズで350馬力、GTSシリーズでは365馬力を誇ります。そんな中で「T」モデルで300馬力止まりというのはちょっと意外した。
徹底的な軽量化でエンジンの出力アップは不要と考えたのか、エンジン出力アップが軽量化の妨げになったのかは定かではありませんが、ポルシェなりに考えがあるのでしょう。

「T」は乗る人を選びそうなスパルタンなモデル。もし僕が購入する場合、さすがに今どきナビゲーションやエンターテイメント無しはつらいので取り付けることになるでしょう。