ANAがハワイ便にA380就航を発表 エコノミー後方にはカウチシートを搭載

海外

以前より世界最大の旅客機であるA380が日本−ハワイ間に就航することが報道されていましたが、先日正式に発表されました。ANA初のA380はハワイ専用塗装が施されるなど、非常に力の入ったものになっています。

A380は世界最大の旅客機

A380はエアバス社が製造販売する旅客機。世界初の総2階建て飛行機で、500人以上を一度に運ぶことができます。これはもちろん世界最多です。
現在までに200機以上がローンチされていますが、日本のエアラインで同機を保有するのはANAの3機のみ(内2台は未納品)。その全てが今回のハワイ便に割り当てられることになっています。
価格も強烈で日本円にして400億円オーバー。エンジンを4発積むためランニングコストも高いと思われ、かなりの乗客数がコンスタントに見込める路線でなければ採算をとることは容易ではないでしょう。
大変夢のある飛行機ですが、採算の取れる路線が限られていることもあり、今後このサイズの飛行機は2度と現れないかもしれません。

2019年5月に就航予定

就航は2019年5月から。成田 – ダニエル・K・イノウエ(ホノルル) 間で運航されます。
これに合わせてANAは特設サイトをオープン。あくまで飛行機の1機種に過ぎないA380を前面に押し出したサイトとなっていて、ANAの力の入れようが分かります。
新しいA380型機で変わるANAのハワイ
塗装はオリジナル仕様。ハワイ語の愛称で「ホヌ」と呼ばれるウミガメをモチーフにしたデザインで、3機で異なるカラーリングとなる予定です。
現実的には大量の乗客が見込め、かつ他のエアラインが大型機をあまり投入していないのが東京−ハワイ路線だったということなのでしょうが、せっかくやるのであればとことんハワイ仕様にし、乗客の満足度を高める戦略は悪くないように感じます。

横になれるカウチシートを搭載

シートはファーストクラス, ビジネスクラス, プレミアムエコノミー, エコノミーの4種を用意。A380の総2階建てという特徴を活かし、1階は全てエコノミークラス、2階はそれ以外のクラスという配置になるようです。
(実は日系エアラインでの東京−ハワイ間のファーストクラス就航は初?)
今回のシートの目玉はエコノミークラス後方に新設のカウチシート。日系エアラインでは初導入とのことです。
カウチシートではフットレストを上げてちょっとしたベッドのような空間をつくることができ、横になって寝ることができます。小さなお子さんがいる場合は便利でしょう。
ただ気になるのは追加料金。値段によってはプレミアムエコノミーやビジネスクラスの方がいいかもしれないので、そこは要検討です。

非常に力の入っているA380のハワイ便。チャンスがあればぜひ搭乗したいと思います。