近年耳にしたり目にしたりするようになったブラックフライデー。「アメリカ発祥のセールの日」らしいのは分かるのですが、一体何がブラックでなぜフライデーなのでしょうか?
なぜこの時期なのか?
ブラックフライデーと呼ばれるセールが開催されるのは11月の第4金曜日。前日の11月の第4木曜日がアメリカの感謝祭であることが大きな要因です。
感謝祭はアメリカでは非常に重要な行事とされていて、親族や友人の集まる大規模な食事会を開催するのが通例となっています。そのため感謝祭前後では交通機関が大混雑し、当日は閑散としているという日本のお正月のような光景が広がるようです。
親族や友人が集まるとなれば皆が用意するのはプレゼント。プレゼント特需で感謝祭まではよく売れますが、感謝祭後は一転して売れ残りが発生。その売れ残りの一掃セールとして始まったのがブラックフライデーのようです。

ブラックはあまり良い意味ではない?
ブラックと聞くとあまり良いイメージを持ちませんが、ブラックフライデーもやはり当初はネガティブな言葉だったようです。
11月第4金曜日のセール自体は1970年代ごろには普及していたようで、道路も買い物客でごった返していました。それを受けて仕事の増えた警察が「暗い金曜日」と呼んだことがブラックフライデー誕生のきっかけとされています。(本当かどうかは不明)
当然店側はネガティブな言葉を嫌い他の言葉を流行らせようとしましたが失敗。消費者の間ではブラックフライデーと定着してしまいました。定着後は店側も考えを切り替え、「黒字になる金曜日」と解釈してポジティブに考えるようになり現代に至ります。

日本でも流行の兆し
アメリカでの活発な消費にあやかろうと、日本でもこの言葉流行らせようとの動きが加速しています。およそ2年ほど前から大型量販店がブラックフライデーセールを始めていて、徐々に浸透しつつあるようですね。
日本には感謝祭という習わしがないため、この時期にセールを行う合理的な理由は正直ありません。ただ店側の都合として、この時期は12月の年末商戦を控えて消費が落ち込む時期であり、なんとかセールを行って需要を喚起したという思惑があるようです。
日本人は外国(特にアメリカ)のイベントを取り入れることに抵抗が少ないため、5年後にはすっかり定着しているかもしれませんね。
(バレンタインデーは完全に定着し、ハロウィンも定着しつつある)

ブラックフライデーという言葉に踊らされ過ぎるのも考えものですが、ほしい商品が安価に手に入るならばそれに越したことはありません。狙っているものがある方はこの週末に注目です。