2016年、国土交通省はドアミラーをカメラで置き換えることを可能とする法改正を実施しました。
そして2年が経過した先日ついに、レクサスESが量産車としては世界で初めてドアミラーレスオプションを導入しました。
レクサスESとは
レクサスESはトヨタの高級車ブランド、レクサスが販売するセダンタイプのクルマ。
1989年の販売開始以降長らく海外のみでの販売でしたが、2018年発売のモデルより日本でも販売されることとなりました。
それに伴い、日本で販売されていたレクサスGSが廃止されることが発表されています。
実質的にGSの後継と位置づけられ、レクサスの中では中堅クラスとなる模様です。価格は700万円程度になるので、十分高級車といえますね。

ドアミラーレスを選択可能
そんなレクサスESの最大の特徴は、ドアミラーレスが選択できること。
ドアミラーとは後方,側方を確認するためにミラーで、クルマを正面から見たときに耳のように飛び出している部分ですが、このドアミラーをカメラに置き換えるオプションが用意されています。
これは量産車として世界初となる非常に先進的な装備で、カメラで撮影した映像を車内のモニターで確認でき、視認性が向上するようですね。
オプション価格は¥216,000と一般的なクルマのオプションと考えると高く感じますが、レクサスというブランドと先進性を考えると妥当とも思えます。
(ポルシェだったら50万円は超えてきそう)

オプション装着で外装と内装に変化が
ドアミラーレスオプションを装備すると、外装,内装ともに変化が生じます。
まずは外装。ミラーに代わってカメラが後方を撮影するため、必要なサイズが小さくなり、ドアミラーに相当する部分が細くなりスタイリッシュな印象となります。
外から見てオプションを装着していることが一目で分かるので、人気が出るのではないでしょうか?
一方内装には課題あり。後付感満載のモニターが2つ設置されるだけで、デザイン的な配慮がなされていないようです。
オプションとはいえ、レクサスブランドであればもう少しなんとかならなかったかと感じてしまいます。

世界最先端の装備を日本の自動車メーカーが初導入したことは、僕としてはとても意義があると感じています。今後はさまざまなメーカーが導入してくるでしょうが、性能面,デザイン面でより良いものに進化して欲しいですね。