高いイメージのある東京の家賃。実際のところどうなのか、国内,世界,平均給与の面から比較してみました。
日本の都道府県の中ではやはり1位
まずは日本国内で比較してみましょう。
東京都の賃料はやはり全国1位となっています。
全国家賃動向 – 2018年9月
総平均賃料
- 東京都 : ¥71,782
- 全国平均 : ¥55,102
全国平均から30%程度高い金額となっているようです。
正直イメージしたほど高くはないかなといった印象ですね。
(東京都全体の金額のため、都心に絞るとさらに高くなると予想される)

世界レベルで見るとまずまず?
次は世界の都市と比較してみましょう
2017年の世界の家賃がドイツ銀行より公開されています。
Special Report: Mapping the World's Prices 2017 – Page8
2ベッドルームの家賃 (USD)
- 1位 $3,449 : サンフランシスコ
- 2位 $3,237 : 香港
- 5位 $2,520 : チューリッヒ
- 10位 $2,010 : 東京
1位のサンフランシスコは東京よりも70%以上高いようですね。
IT企業ひしめくシリコンバレー近くの大都市ということもあり、家賃が高騰しているようです。

平均給与を考える
最後に平均給与の比較を行ってみます。
こちらもドイツ銀行のデータです。
Special Report: Mapping the World's Prices 2017 – Page7
平均給与 (USD)
- 1位 $5,876 : チューリッヒ
- 2位 $4,817 : サンフランシスコ
- 12位 $2,897 : 東京
- 15位 $2,715 : 香港
サンフランシスコは東京の66%高いという結果となっています。
家賃の差もほぼ同じ70%ですので、体感的にはほとんど変わらないのかもしれませんね。
注目すべきはチューリッヒと香港。
チューリッヒは給与に対して家賃が安く、コストパフォーマンスのよい街のようです。(金融関係が多く平均給与が高い?)
香港はその逆で、給与よりも家賃の方が高くなっています。(土地が限られているため家賃が高い?)

賃料は需要と供給のバランス,そして平均年収で決まるので、極端に狭い土地や特定企業の集まる街でなければ体感の差は出にくいようですね。